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【試合レポート】九州電力戦
トップチャレンジリーグ最終節。
リーグ3位を懸けた重要な試合の会場となった長崎総合運動公園陸上競技場(かきどまり)
三菱重工発祥の地となる長崎の港町はダイナボアーズにとって第二の故郷とも言えるであろう。
この戦いの先に待つ、トップリーグ昇格に向けての大一番「入替戦」に向けて勢いをつけるべく、チーム全員がこの戦いに集中していた。
序盤から主導権を握り、ボールを動かすダイナボアーズは敵陣でのスクラムから展開し、CTBマイケル・リトルが力強い突破を見せ、前半開始早々の4分に先制攻撃を奪う。
さらに、前半14分。No8土佐誠の出血交代によりピッチに投入された堀越健介が敵陣22m付近でのスクラムから突破し、相手に絡まれながらも必至にもがきインゴールへと飛び込んだ。
長期のケガから復帰し、急遽の交代ながらもしっかりとインパクトを出すベテランのプレーにチームは活気づいた。
その後、九州電力のキックを使った攻撃に対応しきれず、連続でトライを奪われ、同点とされるも、前半終了間際に敵陣ゴール前での攻防においてCTBマイケル・リトルが意地のトライを奪い、前半は17-12で折り返した。
前半は苦しい展開もあったがよく耐え、チャンスの局面を得点へと繋げることに成功した。
後半は風上に陣を置いた、ダイナボアーズが存分に暴れた。
最初のトライが生まれたのは後半5分。相手ペナルティーからゴール前でのラインアウトモールを押し切りトライを奪うと、16分には前節のホンダ戦に続きスタメンとして起用されたWTB川上剛右が持前の突破力と瞬発力で、相手ディフェンスに絡まれながらも、負けず倒れずのプレーでインゴールへ飛び込んだ。(31-12)
更に攻撃の手を緩めることなく激しさを増すダイナボアーズは、後半20分あたりからHOアルバート・アナエやCTBレポロ・テビタといったインパクトプレーヤーを投入し、一気にたたみ掛ける。
トライが生まれたのは後半30分。敵陣にて連続攻撃をしかけ相手ディフェンスを崩すと、SOダニエル・ホーキンスから逆サイドで待つWTB川上剛右へとキックパスが送られ、ベストな場所でボールを受けた川上がそのままインゴールへと持ち込んだ。(38-12)
後半は、相手の得点を許さず、最後まで集中力を切らさなかったダイナボアーズが35分にもトライを積み重ね、45-12での勝利。
入替戦に向けて大きな弾みとした。
この試合をもってトップチャレンジリーグが終了し、3位という結果でリーグ戦の幕を閉じた。
しかし本番はこれからである。
最後の壁「入替戦」へとダイナボアーズは挑むこととなる。
これでもかという程に跳ね返されてきた大きな壁。
この壁にチーム全員で挑む。
今度こそは。
佐藤監督コメント
この試合も多くのサポーターの皆様にご声援いただき誠にありがとうございます。
自動昇格の道が閉ざされた私たちですが、入替戦の事を考えると少しでも上の順位で戦いたいという気持ちと、ひとつひとつの試合が成長につながると信じて、この試合も必勝を期して臨みました。
また開催地の長崎は三菱重工発祥の地です。ゆかりある地でこうした大きな試合ができることに感謝して、選手もそれに相応しい準備ができたと思います。本当にこの一週間前向きに練習に取り組んだ選手に成長を感じました。
試合は一貫してセットプレーが安定していて、そこからの一次攻撃も効果的でした。我慢を続けフェーズを重ねたトライやラインアウトからのモールトライと得点の仕方も良かったと思います。
また、川上、関本などの若い選手や、ゲームタイムの少なかった比果、村上、堀越等のベテラン選手も良いパフォーマンスを見せてくれました。
怪我人がいるのも事実ですが、こうした選手の活躍が、入替戦に向けてチームにエナジーを与えてくれると思います。
しかし、試合の中で好不調の波が大きいのでここは修正する必要があります。残された時間は僅かですが、後悔なく、やり残したことがないようにやっていきたいと思います。
手負いイノシシ、最後に大暴れです。
みなさま、2017年も多大なるご声援ありがとうございました。
2018年もダイナボアーズを宜しくお願いします。