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セコム戦試合レポート

この日も雨の秩父宮ラグビー場。

青い空を見たのはいつ頃だっただろうか。

そのくらい湿った天気が続いていた。

セコムラガッツとの試合結果は62-0での完封終了。

しかし、コーチ陣そして選手たちの顔に笑みはなかった。

「今日の試合内容でトップリーグに行けると思いますか?

それは冗談にもならない。とにかくミスが多かった。

全員必ず今日の試合を見直してください。」

記者会見でいなかった佐藤監督の代わりにジョージ・コニアヘッドコーチは円陣にて一喝した。

「試合内容はジョージの言った通り。

でも俺たちは下を向く必要はない。

今日の試合はしっかり反省して次の試合まで時間があるので、絶対に立て直そう。」

この日、リザーブメンバーとして後半から出場した中村FWリーダーが続けた。

 

二人の言う通り、今回のセコム戦は内容がイマイチの試合であった。

セコムの必死のディフェンスと強い雨によりボールも足元も滑る為ミスを量産し、攻めてもトライを取り切るまでに時間がかかった。見ている側でさえフラストレーションが溜まる程だったので、試合をしている選手にしてみればその倍だ。

しかしながら、悪い試合展開に気づき修正しようとする姿勢は随所に見られた。

昨年までのダイナボアーズであれば、ここにペナルティーを量産するおまけを付けていた。

今シーズンは違う。

規律の上にダイナボアーズらしいシンプルに展開するラグビーを心掛けた。

前半は相手の攻撃に対してタックルからジャッカルでターンオーバーを狙った。

しかし、逆にペナルティーをもらった場面があった。そこからレフリーの癖を瞬時に察知し、ジャッカルから相手のラックに対してプレーシャーをかけターンオーバーを狙う形に修正をした。更に、SOハミッシュ・ガード選手は普段よりも多くキックを使い、陣地を獲得することで敵陣でのラグビーを常に繰り広げていった。

この戦法が無失点に抑えることができた要因の一つでもある。

また、雨によりボールをBKへ回す展開よりもFWがゴリゴリと体を当ててくる攻撃に対しても全く動じることなく、インゴールを死守できたことも収穫だ。

 

前半開始7分、敵陣22m付近でのラインアウトから連続攻撃をしかけNo8レヴァヴェ選手が突破し、力の差を見せつけるべく先制パンチをお見舞いすると、11分、26分と勢いそのままに得点を重ねていく。その後、敵陣で攻撃を続けるもミスによりトライを取り切れない場面が頻発。攻めても戻され。また攻めては戻されるを繰り返した。

しかしながら、試合終了間際の39分、42分に相手の足が止まったところを一気に攻め立て、突き放すことに成功し33-0で前半を終了した。

 

後半も前半と同様に、敵陣でのラグビーを展開。

意地を見せつけるセコムに幾度となくダイナボアーズのミスボールからターンオーバーし、ゴール前まで攻め込まれるが、鉄壁を誇るダイナボアーズディフェンスはインゴールラインを超えることを許さない。逆に14分のトライをきっかけに奮起したダイナボアーズは22分にトライを奪い、尚も攻め続ける。

32分には敵陣22m付近で相手ペナルティーをもらうとFW陣はスクラムを選択。この場面では、何度かスクラムを組み直し、相手が故意にスクラムを崩す反則をもらっていた。見ている側からすればゴール前に蹴り込みモールでトライを狙った方が良いのでないだろうかと考える。

この時、スクラムに拘った理由にHO安江は

「スクラムでは全く負けていなかった。レフリーもこちらがしっかりと組めていることを理解してくれている。このまま組み続けることで相手はどんどん不利になる」

そう話した。

結局この拘りが実りトライを奪った。

後半も前半と同様に合計5トライを獲得し、62-0で勝利を掴みとった。

まだまだ課題は多くある。

公式戦はまず勝つことが絶対条件。しかしトップリーグを目指すダイナボアーズだからこそ内容に拘る。前進していることは間違いない。

中村FWリーダーの言う通り、ミスに下を向くのではなく、この試合を糧にまた成長するダイナボアーズにワクワクしたいと思う。

次節は10月9日(日)秋田ノーザンブレッツと三菱重工相模原グラウンドにて戦う。

ぜひ試合会場にお越しいただき、ダイナボアーズへのご声援をよろしくお願いいたします。

 

 

佐藤監督コメント

雨という状況の中、点差は離れないと予想していましたがミスにより自滅の部分が多い試合でした。もっと良い試合ができたと思います。

雨の中、いつも通りボールを展開するゲームプランを選択したことや、前回の横河戦と同様にトライを取り急ぐあまりミスをするといった反省があります。この部分については普段の練習からしつこく取り組んでいく必要があります。

それでも、状況が悪くなってもペナルティーをしない、させないチームの規律・スキルは身についてきたと思いますし、SOハミッシュ・ガードがキックを有効に使い、選手たち同じ方向を向いて立て直してくれました。その部分については良かったのではないかと思います。

雨のなか多くの皆さんに秩父宮ラグビー場まで足を運んでいただき、ご声援をいただきました。心より御礼申し上げます。トップイーストリーグも前半戦が終了し、ここからさらにレベルアップしていかなくてはなりません。引き続き皆様のお力添えを何卒よろしくお願い致します。

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