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日本IBM戦試合レポート
佐藤監督の下、結成した新生ダイナボアーズが2シーズン目を迎えた。
イーストリーグDiv1を全勝優勝、その先に待つトップリーグ昇格という高い壁を超えること。
これまで何度も跳ね返されてきたその壁を今シーズンこそは必ずぶち壊す。
まさに今季のサブスローガンに掲げた「BREAK THROUGH」を達成すべくダイナボアーズは「覚悟の船出」を迎えた。
初戦の相手は日本IBMビックブルー。
勝つことは絶対条件。それゆえに試合内容が問われる試合である。
昨シーズンも同様に日本IBMがスタートゲームであったが、内容が伴わず渋いスタートを切ったことを覚えている。
2016トップイーストリーグDiv1第1節
三菱重工 85-3 日本IBM
前半 38-3
後半 45-0
「今年のダイナボアーズは違う。」
それを体現した試合だったのではないだろうか。
試合開始直後は相手にPGを決められる等、ミスから相手にチャンスを与えてしまい、空回りのしているようにも見えるプレーが見られたが、試合時間が進むにつれて自分たちのペースを掴んでいく。
前半10分に奪ったモールトライを機に、ダイナボアーズは敵陣でのラグビーを続け積極的に攻め続けた。様々なコンビネーションを組み合わせたアタックで相手を翻弄、陣地を前進させていくと、FWの力強いサイドアタックで幾度となくトライを奪っていった。また、セットプレーとなればモール、スクラムともに相手を圧倒し、その部分を起点に大きくチャンスが広がったことも大きな成果であった。
前半で6トライ、後半はさらに勢い止まらず7トライを奪取。
春シーズンからトップリーグチームとの試合を積み重ね、強い相手と体をぶつけ合うことによってそれぞれに課題を残しながらも、しっかりと自分たちのラグビーに向き合うことができ、収穫のある準備期間を過ごすことができていた。また、10名の新加入選手たちも時間がたつにつれてチームにフィットし、それぞれが良い風をダイナボアーズに吹き込み、チーム内の競争と成長に火をつけた。
今回の試合についてもLOトーマス優選手、No.8レヴァヴェ選手、FBデイヴィス選手、PR村上選手、HOアナエ選手、LOペンゼ選手、SO渡邉選手と実に8名の新戦力が名を連ねた。
「個人技はいらない。自分たちのラグビーに集中する」
佐藤監督は相手のレベルは関係なく、自分たちのラグビーというものにとにかくフォーカスを向けさせた。
その結果が今回の大勝に繋がったのではないだろうか。
勝利の風を掴み続けること。
最後まで掴み続ける。
一戦一戦強くなる強風にも
激しく渦巻く荒波にも立ち向かう。
ぜったいに逃げない。
2016ダイナボアーズに相応しい船出となった。
佐藤監督インタビュー
Q開幕戦を迎えるにあたり選手たちへ伝えたことは。
相手のレベルは関係なく自分たちのやるべきことに集中することを選手たちに伝えました。
コアスキル、ゲームプラン、自分のやるべき仕事を全うする。それこそがダイナボアーズのラグビーを披露することだと。
Q試合内容はいかがでしたか。
序盤は開幕戦ということで、浮き足立ったプレーが目立っていまいコーチ陣が求める内容ではありませんでしたがしたが、徐々に目指すべきスタイルに近づけてくれました。
個の強さだけではなくチームで勝つことができたのではないでしょうか。
Q応援してくださる皆様へメッセージをお願い致します。
2016トップイーストリーグDiv1が開幕しました。
初戦となった本日も多くの皆様に試合会場までお越し頂き、ご声援をいただきました。誠にありがとうございます。
今季は「TNT ~チームのため~」というスローガンに加え、サブスローガンに「BREAK THROUGH ~壁を超える~」を掲げました。個人がそしてチームがこのスローガンの下、最後まで挑んで参りますので、引き続きご声援の程よろしくお願い致します。