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【試合レポート】栗田工業戦
トップチャレンジリーグは早くも後半戦へと突入。
ダイナボアーズはここまで3勝2敗勝点14の3位で進んでいるが、今回の栗田工業戦に勝利することによって3位が確定となり、トップチャレンジリーグ2ndステージ(1位~4位)のリーグ戦への切符が手に入るとともに、トップリーグ入替戦の挑戦権が得られることになる。
この大事な試合を必ず勝利するために、ダイナボアーズは前節の近鉄戦での大敗を、糧とすべく、万全の準備を進めてきた。
「原点回帰」
今のダイナボアーズにとって必要な言葉ではないであろうか。
春からやってきたストラクチャーを一人一人が信じること。守ること。実行すること。
近鉄戦のレビューをしながら、全員が身に染みて感じていることであった。
全員が同じ方向を向いたとき、おのずと結果はついてきた。
まだまだ修正すること、やらなくてはならないことは沢山ある。しかしながら今回の試合は全員が「やるべきこと」を一生懸命に遂行した。
前半からダイナボアーズはディフェンスからプレッシャーをかけ、キックを使いながら陣地を前へと進めていく。最初のトライが生まれたのは前半4分。
自陣10m付近栗田ボールのスクラムから相手SOがディフェンスラインの裏へとチップキックを蹴ったところ、素早くプレッシャーをかけたSOダニエル・ホーキンスがキックチャージでボールを奪い、そのままインゴール目掛けて50mを走り切り先制トライに成功。(7-0)
その後、前半10分には栗田工業のSO、No8を起点とした素早い攻撃に対し、自陣ゴール前で苦しいディフェンスの時間が訪れるが、全員が体を当てて激しくゴールラインを守る。自陣ゴール前での相手ボールスクラムではFWが一丸となったスクラムで相手からペナルティーを奪い、ピンチを脱することに成功した。
その後もダイナボアーズが攻守において優位に試合を進め、前半22分に相手のペナルティーから敵陣22m付近ラインアウトのビックチャンスを獲得すると、FWがモールを組みインゴールへ前進、プレッシャーを受けた栗田が再びペナルティー。アドバンテージがついたところでSOダニエル・ホーキンスへとボールがわたり相手ディフェンスライン裏へ技ありのチップキック。素早く反応したCTBマット・ヴァエガがインゴールに転がったボールを相手と競りながらもダイビングで押さえこみトライを奪取した(14-0)
更に後半終了間際の39分には敵陣ゴール前での攻防において相手LOが反則の繰り返しによるシンビンで一時退場。数的に有利になったところで敵陣ゴール前でのマイボールラインアウトの大チャンスを作り出し、しっかりとFWがトライを取り切り前半を21-0で折り返した。
後半も勢い止まることなく、後半開始早々の3分に敵陣22m付近での相手ペナルティーからクイックスタートでテンポ良く連続攻撃。最後はCTBマイケル・リトルが持前のフィジカルで前進し、インゴールへ飛び込んだ(26-0)
尚もダイナボアーズは粘り強いディフェンスがボールを奪い、スピードある攻撃で一気にプレッシャーをかけていく、後半13分にはハーフライン付近において我慢強い攻撃でフェーズを重ね、BKへと展開し、WTB川上がキックでボールを転がし上手にボールを拾いビックゲインしたところにCTBマット・ヴァエガが素早くサポートに入りボールを受けると勢いそのままにインゴールにボールを持ち込んだ。(33-0)
後半は、更に34分に敵陣10m付近マイボールラインアウトからフェイズを重ね、相手のディフェンスラインを崩したところで、大外で待つレポロ・テビタにボールを繋ぎ、相手に絡まれながらも力強く突破しインゴール左隅にボールを運ぶことに成功した。(38-0)
この試合において最後の最後まで集中力を切らずに、己の仕事を全うした緑の壁は、栗田工業に得点を与えることなく、完封勝利という大勝をチームにもたらした。
己を見つめなおし、信じたことを遂行し、結果を出す。
この勝利はダイナボアーズにとって大きな大きな自信となり、次に繋がる戦いになったことは間違いない。
全員で踏み出した大きな一歩。
この先に待つ大一番に向けてダイナボアーズの戦いは続く。