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【試合レポート】ヤクルトレビンズ戦

ノーサイドの笛に安堵と不安を込めた溜息がスタンドから聞こえてきた。

フィールドに立つ選手たちに笑みはない。

後半ロスタイム。自陣ゴール前において最後の力を振り絞り攻めたてるヤクルトを抑えることはできなかった。勝利を掴んだものの、トライを奪われて終了するという後味の悪い笛は、この戦いを物語っていた。

 

苦い勝利。それでも勝利。少なからず圧し掛かる全勝優勝へのプレッシャーを背に・・・

 

後半開始早々の2分。

17-21とヤクルトにリードを許している状態で、自陣10m付近でのマイボールスクラム。

前半とはうって変わり一挙にスクラムを押し込み、良い形でボールがBKに渡るとWTBデイヴィス選手が快速を飛ばし50mを走り切り逆転トライを決める。

このトライで、いや、このスクラムで試合の勝敗を決めたと言っても過言ではないだろう。

 

前半を17-21と今シーズン初めてリードされた状態で折り返した局面において、後半より交代を告げられ俄然燃える男たちがいた。

PR成昂徳選手とHO安藤悠稀、LO村上崇だ。

「俺たちが流れを変える」

その言葉通り、前半は押されていたスクラムが一気に蘇り、相手スクラムを圧倒した。

その後も数度にわたりスクラムを組むことになるが、本来の力を取り戻し、FWが一丸となった力強いスクラムで良いボールをBKへ供給すことに成功している。

こうなれば、ダイナボアーズのペースだ。

セットプレーを起点とし、テンポの良い攻撃ができることにより、試合の主導権を握り一挙に4トライを奪う猛攻撃。課題が多く残りながらも勝ち点5をしっかり獲得しての勝利となった。

 

ここで前半を振り返ると、開始早々の4分に連続攻撃から相手を引き寄せ、完全に人数が余ったところでBKへと展開し、大外で待ち構えていたHOアナエ選手がトライを奪った。

このトライをきっかけに一気に攻め落としたいダイナボアーズであったが、その後はヤクルトのSOエリソン選手を中心とした激しいアタックと、果敢にボールを繋ぐ姿勢にディフェンスラインを崩され、手先でのタックルはことごとくかわされ、逆に勢いを与えてしまう。

また、スクラムにおいてもFWが劣勢に立たされ、「押せる。いける」という精神的な底力に火をつけてしまう。前半はヤクルトの勢いと、悪循環によるミスから完全に己を見失ったダイナボアーズは、前半が終了間際のロスタイムにもトライを奪われついに逆転を許す。(17-21)

 

「とにかくFWが走り勝つことが試合を決める」

ハーフタイムに的確なアドバイスを与える佐藤監督とコニアヘッドコーチに選手たちは答えるかのごとく後半はみなぎる闘志を爆発させた。

一人一人の動きが変わったことはもちろん、先にも記した通り、セットプレーからの攻撃にリズムが生まれ、ディフェンスにもその流れが繁栄された。

 

試合内容ははっきり言って悪かった。

応援している者たちが不安になったのも事実。

 

それでも幸いなことにダイナボアーズは負けなかった。

選手たちは諦めることなく「追いかける戦い」を制し、勝ち点5を獲得した。

 

この試合に何を学び、変わることができるのか。

今後より激しくなるリーグ戦への薬としてもらいたい。

良薬は口に苦し。

良薬であったことを次戦の東京ガス戦で証明してもらいたい。

 

 

 

佐藤監督コメント

今回も多くの皆様に三菱重工グラウンドまでお越しいただき、たくさんのご声援をいただきました。誠にありがとうございます。

これまでの試合の中で一番ハードな試合でした。

まず、セットプレーの部分でヤクルトさんの運動量あるタイトファイブに対してこちらが勝ることができなかったことは事実です。

試合前からこのタイトファイブと、10番のレオン・エリソン選手にプレッシャーをかけて動きを封じるべく対策をうってきましたが、それを上回るヤクルトさんの激しいアタックと捨て身の攻撃に、こちらが受け身のディフェンスとなり、相手に勢いを与えてしまう場面が多く出てしまいました。

後半に入ってFWメンバーを交代したところから、彼らがしっかりと自分たちの仕事を全うしてくれたことにより、セットプレーが安定し、そこから攻撃のリズムをつくることができ勝利することができました。

課題が多く残る試合となりましたが、次戦の東京ガス戦ではしっかりと修正することはもちろん、これまでと同様に相手をしっかり分析し、選手たちとともに戦って参りたいと思います。

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